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Home > よくある質問 > 太鼓とバチの関係は?
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■太鼓の皮とバチの関係〜皮を痛めないために

 最近、「新しい太鼓の皮が破れた」と修理が何個か持ち込まれました。また、電話でも同様な相談等をお受けするケースが増えてきました。それらのケースで明らかになってきた原因の一つに「バチ」があります。太鼓のバチは叩く太鼓のサイズに合った大きさでなければ困りますし、太鼓の皮の面にあたる先端が丸くないと困ります。
 太鼓を「バチ」で強く打ちますと、皮全体が沈むのではなく、はじめにバチの先端が皮にのめり込むようになります。その後皮全体が「バチ」を中心にお椀のように沈んでいきます。
 「バチ」が皮から離れるときは、まず「バチ」の先端の直径が最初に跳ね返ります。その後に皮全体が戻ります。「バチ」の直径が小さくて、強く打つとするどい音が出るのはこのためです。
 ですから先端の大きな「バチ」や、ゴムとかフェルトなど皮よりも柔らかい材質で包んだ「バチ」で打つと、するどい音は消えて太鼓の直径ででるやわらかい基本的な音になります。これがバチと皮との関係です。

 太鼓の皮は主に牛皮をゼラチン化して、皮本来のやわらかさを固い強靱なものに変えて作られています。極端に細くて重い「バチ」(黒檀製)や角のある「バチ」(桐材・バルサ材は除く)で打ちますと、皮は折り曲げられたような状態になり、固い皮は耐えれれなくなりボロボロになります。

 最近では一部で樫材で角の尖ったバチが販売されていますが、こうした「バチ」は軽く打ってもするどい音がする反面、皮が追従できずに痛んでしまいます。特に新しい皮ほど影響をうけます。特に樫などの固いバチは先端をきれいにしておくことが大切です。また柔らかいバチも同様に、手入れが行き届かなくてささくれた状態のバチを使い続けますと、木の繊維によってやはり皮が傷みます。

 太鼓自体は価格は高いものですので、バチの選択なども慎重におこない末永く大切に使用してください。

 
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